悪夢の初夢
こんな夢を見ました。
(…と漱石の『夢十夜』をパクってみる(笑))
地球儀を前にしたトランプが、例の赤いネクタイをして刷毛のようなものを手にしている。そして赤いペンキが滴っている刷毛をひと撫ですると、北アメリカ全土(パナマからアラスカまで)とグリーンランドが真っ赤に塗られる。
トランプが「これがホントのMAGAだ!」と叫ぶ。
彼は、核攻撃をチラつかせて、グリーンランドとカナダ、メキシコ、パナマをアメリカに併合したのだ。
地球儀を見ると、シン・アメリカの他には濃い緑に塗られたロシアと黄色の中国・インドが目立ち、ヨーロッパは灰色の様々な形をした石ころの集まり、アフリカや南米はゴミ溜めのような色彩で「グローバルサウス」と書かれている。日本など見えない。
世界は力のある独裁者に牛耳られたいくつかの「大国」に分割されているらしい。
社会の分断はさらに進み、世界はそれまでのような
富裕層-中産階級-貧乏人-底辺
という単純な構成から、格差がさらに拡大し
超富裕層-富裕層-(痩せた)中産階級-貧乏人-超貧乏人-底辺
と細分化されている(私は住む家は所有しているが食べていくのがやっとの貧乏人(笑))。
底辺とはホームレス、犯罪者集団など完全に社会からドロップアウトした階層を指す。
そして、貧乏人や超貧乏人はなぜか超富裕層の指導者を熱烈に支持し、社会福祉を憎悪し、自己責任の論理に酔いしれている。体制に反抗するものは、このような貧乏人・超貧乏人に密告され、逮捕・収監されたり事故に遭って命を落としたりする。
マスメディアもSNSも指導層の顔色を伺いながら運営され、頻繁にAIを駆使したフェイク動画が登場して、世論は思わぬ方向に急旋回することが多い。
完全なディストピアでした。
正夢でなければいいのですが…。
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