ショパンコンクールが終わった

優勝はエリック・ルー(中国系のアメリカ人/27歳)でした。
一位を予想していたKevin CHEN (カナダ/20歳)は、2位、桑原詩織さんは4位、進藤実優さんは入選でした。
エリック・ルーはあまり注目していなかったのですが、ファイナルの演奏を聴いて納得。
静かで細部にまで神経の行き届いた情報量の多い演奏の中に、ショパンの想いを十分に詰め込んで歌わせる圧巻のパフォーマンスだったのです。
他の演奏者とはっきり違う独特の内的な雰囲気を保ちつつ、難曲を苦もなくノーミスで弾き切る姿には、孤高の天才といった風格があり、私は審査員の目の確かさに感嘆しました。
彼のファイナルステージを貼っておきます。
(曲目は幻想ポロネーズとピアノ協奏曲第二番)
こちらは二位のKevin CHENのファイナルです。
協奏曲は第一番を選んでいます。


ショパンコンクールの出場資格は20代以下、今回のファイナリストの最年少は若干16歳のTianyao LYU(中国)で、可愛らしい髪飾りをした高校2年生の少女でした。
この世に生を受けてからわずか10数年で、あのような超絶技巧を必要とする難曲を易々と弾き切るとは、人間の能力のものすごさにただ驚くのみです。
それに引き換え、そろそろ棺桶に片足を突っ込もうとする私の成し遂げたものの少なさを思うと鼻白むばかり(笑)。

さあ、また明日から平凡な日常生活に戻るとしよう!

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