「黒部の山賊」と「グレタ ひとりぼっちの挑戦」
テレビをつけたら、「黒部の山賊」という番組をやっていました。
三俣山荘や雲の平山荘のオーナーである伊藤兄弟と、その先輩の山賊たちのドキュメントで、楽しく視聴しました。
同時に、もう長いこと山に行ってないなあとため息が出ました。
三俣山荘は先代がまだ元気だった頃立ち寄ったことがあります。
シャワーがあると知ってびっくりしたことをよく覚えています。
あの時はMNさんと二人で富山側から入山し、薬師、雲の平、高天原と来てここにテント泊し、翌日新穂高方面に下りました。
夢のような楽しい山行でした。
番組が終わり、チャンネルを変えたらグレタさんのドキュメント番組「グレタ ひとりぼっちの挑戦」をやっていたので、これも途中からですが見ました。
カタカナで"グレタ・トゥンベリ"と表記されていますが、英語風の発音では"グレタ・トーンバーグ"と聞こえました。
この子には、言いたいことを簡潔かつストレートに述べる天才的素質があるように思いました。
そして、周りの人間が次々と彼女に惹かれていく様は見ていて面白かったです。
マクロン大統領と対話していた時、「気候問題の本をたくさん読んでいるかい」と聞かれたら、もちろん、と言い、お茶目な表情で
‘cause I’m a climate nerd!
と言ったのが面白かったです。
また、SDGsか何かの会議で、偉い人たちが「トイレを流す水の量を減らして水資源を節約している」などとやってる感を出して話し始めたら、うんざりした表情で通訳用のヘッドフォンを外した姿も印象的でした。
この番組を見て、彼女がブームになっている理由がわかったような気がしました。
しかし、ウクライナ関係のニュースを見ると、明るい気分は一瞬にして消え去ってしまいました。
そして、なぜだかわかりませんが、ここにきて急に強い胸騒ぎに襲われるようになりました。
プーチンはアレを使うのではないかと思えてならないのです。
湾岸戦争の直前、会社の給湯室で何人かが集まり戦争が始まるかどうか議論していた時、私以外の全員が戦争するわけがない、フセインはそれほど馬鹿じゃないと言ったのに、私一人が戦争になると断言したので、それが後々まで語り草になりました。
私には、フセインの暗い情熱と誇りの炎がよく見えたのです。
そして今、あの時の気分がなぜか甦ってきています。
プーチンの居るのは、合理的な世界ではないと思えてなりません。
そんなことにならないよう、心から願っています。
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