ロシアを支配する「システム」
ロシアがウクライナを侵略した背景については、こんな理解が正しいようです。
ごくかいつまんで言うと、
ソ連時代に恐怖政治を敷いて美味しい思いをしていたKGBの残党FSBが、再びロシアを支配するようになった
と言うことのようです。
その直接的な証拠は、プーチンがエリツィンの後を継いで大統領になる直前、ルビャンカ広場のFSB本部の集会で、自分は「秘密工作」によって大統領になる、と公言した記録が残されていることです。具体的にはこんな発言です。
「ロシア政府内に配置された情報工作員が第一段階の工作を成功裏に完了した」
「政府の最高レベルに侵入する任務は完了した」
オレはやったぞ宣言みたいですが、なんだコレ!です。
このFSBの普通の職員だったリトビネンコは、上司に犯罪行為を命じられたと(当時凡庸だと思っていた)プーチン長官に直訴したが無視され、反対に自宅に盗聴器を仕掛けられ、逮捕され、英国に亡命したがポロニウムで毒殺されました。
当時はその手口に闇世界の匂いを嗅ぎ、胡散臭い連中が絡んでいるのかもしれないと思いましたが、実はこれが彼らの標準的な対処方法だそうです。
法律も人権も何もない統治システム。
リトビネンコはプーチンがいかに危険な人物であるかを知り、
「ヒトラーより恐ろしい人間になる。戦争を始めて百万単位の人が死ぬだろう」
と警告し、このロシア独特の権力構造を「システム」と呼んで恐れていたそうですが、誰も本気にしなかったとのことです。
「プーチンがシステムを作ったと言うより、システムがプーチンを選んだ」
このシステムの構成員は
- KGB出身者←中心
- 治安当局
- 政治家
- 犯罪組織
- 闇の資金がらみの複合体
だそうです。
プーチンが出世したのは謀略行為に長けていたからで、ヒトラーと同じく、テロを自作自演してチェチェン侵攻に踏み切り成功したことは有名です。
テロの時には自国民300人以上が亡くなっているのですが・・。
北朝鮮も金一族に国家が乗っ取られていますが、ソ連もロシアも「システム」に乗っ取られた国家だったんですね。
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