株価最高値更新

このニュースに関係するコメントをいくつか耳にしましたが、いずれも見当違いも甚だしいものばかりで、唖然としました。曰く、

• 米国エヌビディアの好決算が影響した
• 円安に伴う日本企業の好調ぶりが評価された
• デフレを脱却できた祝砲だ
• バブル期は実力以上の株価だったが、今は実力を正当に評価されている
• AIブームが追い風

等々。

こいつら全員バカじゃないの。

理由は簡単。極度のコストカットつまり人件費削減と膨大な国債発行で生まれた余剰マネーが不景気で行き場がなく、そこに無茶な円安で海外投資家が日本株買いに走ったので、つられて株式市場になだれ込んだ・・・そんなところではないでしょうか。

現状は人為的な操作で無理やり円安に誘導して株高を演出したアベノミクスの成れの果てです。

私の『Z世代と語る「正気」の経済学』を読んでください。全部書いてあります。

昨今の物価高と都内や観光地に溢れる海外観光客の多さを見れば、日本がかつてない異常な円安状態にあり、絶好の遊び場として買い叩かれているのは一目瞭然です。

このままインフレが進めば、国債などの借金は利払い負担が減って大助かりでしょうし、小金持ちは持株が上がってウハウハでしょうが、株式投資をする余裕のない低所得層や年金暮らしの高齢者にはきつい時代が続きます。

もう一度日本経済の実力を付け直し、所得倍増と内需主導（地産地消）に舵を切り直さないと、本当に沈没してしまうと心配しています。