ヤコブの梯子
雨が上がり、散歩の帰り道にふと見上げたら、ヤコブの梯子が!
ヤコブの梯子というのは、旧約聖書に出てくる族長のヤコブが夢に見たという天と地を結ぶ梯子のことで、そこを天使が上り下りするのだそうです。
そして、我々もよく知っている雲間から陽の光が放射状に差し込む情景が、これに喩えられています。
患いて街を離れたわたくしをやさしく照らすヤコブの梯子
この歌は、アフタークリニックの会員さんで、心の病いを発症して職を失い、故郷に帰ったのも束の間、さらに乳がんにもなって地獄の苦しみを味わいながら短歌を詠み続けている澤本佳歩さん(雅号)の作です(歌集『カインの祈り』所収)。
彼女はキリスト教に救いを求め、この歌もその世界を背景に置いていますが、先年死を覚悟され、歌集を献本いただきました。
その冒頭の歌がこれです。
私は、キリスト教とは関係なく、人は苦しみに耐えた生を終え旅立つ時はこのヤコブの梯子を登って天に至るというイメージを抱いています。
思わず見入ってしまいました。

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