「日本沈没」感想(ネタバレ)
TVドラマ「日本沈没」が終わりました。
意外と早く終わった印象がありますが、最終回は2時間の長丁場となりました。
小松左京の原作とは大きく違い、哲学的な深みはありませんが、エンタメとしてはまあまあの出来だったと言えるでしょう。
初め、日本が沈没するとわかり大騒ぎとなったものの、沈没したのは関東だけ。
喜んで、北海道に首都を移転し新しい日本を作るべく復興に励もうというあたりは、近々に想定される首都大地震を念頭に置いていると思われます。
しかしその後、本当に日本が沈没することが明らかになり、今度は世界の各地に日本人を移民させる大プロジェクトがスタートします。
この辺りは様々な要素が絡む壮大な駆け引きとなり、それなりに興味深いものがありました。
特に世界各地に「日本人コミュニティ」を作り、そのネットワークを日本として残すという方針で進められますが、ネットワーク国家とは面白いことを考えたものです。
結局、沈没のスピードがあまりに速すぎて、東から押し寄せてくる太平洋プレートがポッキリと折れ、北海道と九州は沈没せずに済むという奇想天外なシナリオで幕引きとなりますが、こんなこと本当にありうるのかな?
エンタメとしてはまあまあ面白かったのですが、ドラマとしての品質を大いに下げたのが田所博士を演じる香川照之でした。
この人、歌舞伎役者出身ですが、うわっつらだけの派手な「大見え」演技で、見ていてその役に対する理解力の乏しさにがっかりしました。
他の俳優たちが頑張っていただけに、残念です。
コメント
息子さんを歌舞伎役者にしたくて、10年前に親子で歌舞伎界入りしました。
役者の基礎(日舞、邦楽、鳴り物)ができないので、型を見せる時代物は無理です。
世話物しかやりませんが歌舞伎味に欠けてます。
途中入社(入梨園?)ですか・・・。
息子さんはホンモノになれるといいですね。