パーキンソン病の身内をお見舞い
田舎に帰っていました。
パーキンソン病の身内をお見舞いするためです。
何度も転倒を繰り返し、その度に状態が悪化してとうとう寝たきりになったので、相方から会いにくることを勧められたものです。
一眼見て、あまりの変わりように言葉も出ませんでした。
ジスキネジアという不随意運動に見舞われ、激しく四肢を動かしながら抱えられての登場で、思わず目を背けてしまったほどです。
体重も30キロを切り、骨と皮だけに痩せ衰えて、探さないと面影すら見つけられません。
言葉はほぼ100%聞き取れず、会話は全く成立しません。
また、度重なる怪我と入院の影響もあり、認知症も始まっているそうです。
これほどの変貌を目の当たりにすると、申し訳ないけれど、かわいそうと思う気持ちより怪異なものに出会った恐怖感の方が先に立ってしまいます。
できるだけ自宅で過ごさせたいと、これまで訪問介護でやりくりしてきたそうですが、私の見るところ、そろそろ限界と思われます。
医者からは嚥下障害もあるので胃瘻の設置を提案されたそうですが、それを診療時に直接本人に話したため強いショックを受けて、さらにメンタルが不安定になってしまったそうです。
しばらく会わないうちに、状況は一変していました。
パーキンソン病は恐ろしい病気だと思います。高齢になってかかる病気の中で一番恐ろしいのではないかと思います。
医療も全く追いついていません。
原因もわからないので、予防法もありません。
ひたすら自分の体力、抵抗力を高める暮らしを心がけるだけです。
私の健康についての考え方は本に書きましたが、自分の細胞にも同じ遺伝子が入っていることを思うと、果たしてそれで大丈夫と言えるのか疑念は残ります。
帰りの新幹線の中で、頭の中はとめどない思考でいっぱいになり、いつものようなうたた寝もできませんでした。
コメント
薬が切れると調子が悪くなるようで、仲間の集まりには欠席するようになりました。
公的な支援(介護認定)がないので、自分で歩くスケジュールを作っているそうです。(つまるような歩き方ではない)
同じ仲間の脳腫瘍手術の後遺症で、左麻痺になった友は毎日公的機関でリハビリや、訪問マッサージを受けています。
私の兄も45才で発症して52才で事故で亡くなりました。私にも遺伝因子があるのですね。
KENさんの日記で、色々考えてしまいました。
コメントをしていませんが、毎回必ず読ませていただいています。 感謝です。
パーキンソン病の遺伝子というのは、正確に言えば「特定の正常な遺伝子が変異してパーキンソン病を引き起こすようになったもの」です。その人の代で変異したものもあれば、親の代で変異しそれを引き継いだものもあり、現在数種類が知られているそうです。
しかし、パーキンソン病の原因は遺伝子だけとは限らず、様々な生活習慣が引き起こすこともあるようで、よくわかっていないそうです。
私たちにできることは、「パーキンソン病に効く生活習慣」たとえば「少し強めの運動を欠かさない」「ストレッチで体を柔軟にする」「冷水刺激を与える」「コーヒーや緑茶を飲む」などで予防することだと思います。私はサバイバル感覚を取り戻すために「山登りをする」のが効果的と勝手に考えています(笑)。
今回痛感したことですが、パーキンソン病で自分の思うように体を動かせないのは「自分という存在の最後の拠り所である意思が激しく傷つけられる」ことを意味し、次第に絶望に追いやられることの恐ろしさです。
身内の例では、トイレで便器に腰を下ろすと自分の意思と無関係に両足がまっすぐ伸びてしまい、そうなると立ち上がることも動くこともできなくなってしまうそうです。
私は自分は最後まで自力で生活し、例えばトイレには這ってでも行くつもりでいました。自分の意思は最後まで残っているという前提でそのように空想していたのですが、パーキンソン病は無惨にもそれを打ち砕いてしまうわけです。
恐ろしい病気です。
その根本原因が「老化」にあるのなら、時計の針を巻き戻すと言われるNMNのサプリを摂取することも意味があるかもしれません(以前の「不老長寿の最新情報」参照)。私はすでに一ヶ月以上服用していて、手応えを感じ始めています。