強風が吹き続いたと思ったら、今度は雨。
我が家のバラなどはすっかりやられてしまい、家内は意気消沈しています。
明日も雨とのことで、気分はサゲのまま。

ところで、雨といえばこの歌。

雨がふります 雨がふる
遊びにゆきたし 傘はなし
紅緒(べにお)の木履(かっこ)も
緒(お)が切れた
・・・・・・・・・・・

私は佐藤秀明さんのこんな写真を連想しました。


物悲しく、寂しい歌ですが、私は好きです。
この歌から見えてくるのは、大正時代のどちらかというと貧困家庭の女の子の姿だそうですが、たしかにそんな印象です。



しかし、今の学校ではこの歌を「暗い」として取り上げないところが多いそうです。
明るい健全な歌ばかり教えていて大丈夫でしょうか。
今また時代は貧しく暗くなり始めています。


雨といえば、もう一つ「城ヶ崎の雨」があります。
こちらは大人の歌ですが、やはりしっとりした情緒に溢れています。

雨はふるふる 城ヶ島の磯に
利休鼠の 雨がふる
雨は真珠か 夜明けの霧か
それともわたしの 忍び泣き
・・・・・・・・・・



利休鼠というのは、青と灰色の混ざった抹茶色のことだそうです。
私はずっとねずみの種類だと思っていました(笑)。
驚いたのは、こちらも北原白秋の作詞なんだそうです。
さらにあの「雨雨降れふれ」も白秋作なんだとか。
彼はよっぽど雨が好きだったんですね。

早く五月晴れに会いたいよー。

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