剣岳の思い出
テレビを見ていたら剣岳登山の特集をやっていて、その中で普通のルートではなく、長次郎谷と言う頂上近くまで伸びている雪渓を登っているのがあったので、懐かしく見ました。
このルートはバリエーションルートで、アイゼン・ピッケル・ザイルを使う雪山技術が必須ですが、かつて一度会社の山仲間を連れて登ったことがあります。
アルバムをひっくり返して探したら、その時のスナップが出てきました。
六人で登ったようです。
これは長次郎谷が一番狭くなっている「喉」の手前ですが、傾斜はすでに40度を超えていて危険です。そこに初級者を連れてきたのですから、無謀でした(汗)。
番組では、この喉の箇所(一部垂直)でハナエと言うモデルさんがびびって涙ぐんでいましたが、私の時はもう少し雪が残っていて楽だったと思います。
もちろん私がザイルを出して一人ずつ確保して昇らせましたが。
稜線に出てからは普通の岩稜歩きで登頂し、頂上からはルンルンで降りました。今見るとこの普通ルートもクサリやハシゴだらけの結構危険な絶壁ですが、当時は「俺たちは長次郎谷をやったんだ」的なノリで天狗になって通過した記憶しかありません。
事故が起きなくてよかったと、今になって思います。
この時のパーティには、当時の職場のマドンナさんが加わっていて、こんな危険ルートによくついてきてくれたなあと思います。ここだけの話、僕らは仲良しで一緒に色々な山に登りました。今頃どうしているだろうと思います。
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