同期会

毎年一度開催される和敬塾西寮の同期会が今年は横浜中華街で開かれました。
皆さん、いい感じのおじいちゃんになりましたが、我も我もと話に熱中する姿を見ていると、ふとその元気さとは裏腹に残り火の一瞬の不規則燃焼を連想してしまいました。もう我々に残された時間はそれほど多くないことを皆さん感づいているのでしょう。

「我ら老いたり」と感じたのは、話題が同期の仲間の過去の思い出話ばかりだったことに気づいた時でした。政治の話も自然災害の話も経済大国からの急速な転落の話も一切語られることなく、ひたすら過ぎ去った身近な過去の記憶にだけ焦点が合っているのは、我々が典型的な老人クラブの一員であるせいか、それとも本来的に視野が狭いせいか、どちらであるか分かりませんが、老人は結晶的知性に秀でているという説と照らし合わせてみると少し残念な気がします。
「老人と交わるな」を密かなモットーとしている私としては、結晶的知性の輝きに接することのないこのような集まりに参加し続ける意味を改めて問い直したい気分でいます。

右端が私


コメント

leoncoco さんの投稿…
よくわかりります。
男性高齢者は過去の自慢話?が多く今どきの話題には興味がないようです。
女性高齢者はあれこれ話題豊富ですが、家族の話がメインで社会問題はマスコミの
受け入れみたいで面白くありません。
疲れる人はお喋りで話し下手な人です。
「話上手は聞き上手」とはよく言ったもんだと長年思ってます。
kenkouhoushi さんの投稿…
外山滋比古さんという人が、自慢は老人の健康法だと言っています(老いの整理学)。昔は敬老文化が根付いていて、老人は特段自慢をしなくても敬われていたし、それが保健に良い効果を与えていたが、今は敬老文化が消えてしまったので自分で自分を元気にしなくてはならず、それが自慢だという趣旨です。
そうかもしれませんが、言う方は良くても延々と聞かされる方はたまったものではありません。その点、女性陣の会話は聞き苦しくなくて、なんと楽しそうなんだろうと常々思っていました。でも、自慢話ではなくても、面白くも何ともない話題ばかりならそれも困ったものですね。
しかし、男も女も歳を取るにつれて世界が縮んでいくことは確かで、頭の中が過去の記憶と身近な出来事ばかりで占められていて、どんなに危険で切羽詰まっていても自分の視野に入ってこない話題には関心を持てないところに老化の恐ろしさがあると思います。
本当は(自分は運よく免れても)、子供や孫の住む世界が破滅する引き金が今まさに引かれようとしているにもかかわらず、です。
leoncoco さんの投稿…
孫の時代には今の日本はないと思ってます。
最近面白いドラマを観ました。知的なむーさんにはミーハーすぎますが(笑)
「沈黙の戦艦」というコミックの映画化です。
防衛、核、日米同盟、独立国など内容満載で普段コミックを読まない私には驚きでした。
高齢でも視野は広く持っていたいです。
leoncoco さんの投稿…
失礼しました(汗)
「沈黙の戦隊」でした。
leoncoco さんの投稿…
間違いです
「沈黙の艦隊」です(大汗)
kenkouhoushi さんの投稿…
それほど深刻に将来を見ておられるのですか。
その可能性はゼロではないと私も思いますが、周りはそんなこと誰も考えていないようです。そこに怖さがあると思います。

「沈黙の艦隊」は漫画で読み、衝撃を受けました。確かアフタークリニックかマイウエイで触れたことがあったと思います。
核を搭載した原潜がある意味無敵であること、その運用次第では国家に匹敵するパワーを持つこと、そして核を持たない国に核抑止力を与える可能性があることを教えられ、震撼しました。たかが漫画と思って軽く見てはならない作品だと思います。
この作者を尊敬しています。
leoncoco さんの投稿…
読まれていたにですか!!
相変わらず映画を観てますが、面白い作品はほとんど漫画が原作です。
最近の漫画はレベルが高いですね。

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