直木賞
そういえばどうなっただろうと思って調べたら、見事直木賞を受賞していました。
澤田瞳子さんのことです。
受賞作は『星落ちて、なお』。
実は、彼女の母親である澤田ふじこさんは私の高校時代のクラスメートで、あるとき、高校のクラス会に出席したら旧友から「小説家なんかになるのはお前だろうと思っていたが、澤田がなるなんてなぁ」と言われ、初めて知りました。
彼女は京都に居を構えていて、その会には出席していませんでした。
調べてみたら、大量の作品を出版していて大成功しているようで驚きました。
全て時代小説なので、私の注意を引かなかったようです。
そのとき、娘さんも作家であり、日本古代を対象にいくつか発表していることを知りました。それが澤田瞳子さんです。
親子二代で小説家なんて、なかなかいないと思います。大抵、子供は親に反発して別の生き方を選ぶものですから。
そんな彼女のことを思い出したのは、京都出身の友人が年賀状に昨年関心を持った出来事の一つとして「澤田瞳子-パンデミック」と書いてきたので、何のことか問い合わせたら彼女の『火定』と言う作品が奈良時代の天然痘の流行を扱っていてそれがすごいと言うことでした。
彼とは母親の澤田ふじこさんの住所について、京都のどんな場所なのか聞いたりしたことがあったので、あの娘だよと言うことで盛り上がりました。
娘が直木賞作家になるなんて、作家でもある母親としては誇らしさで胸がいっぱいだろうと推察しています。同時に、大したものを何も残せなかった自分の人生を思うと、一抹の寂しさも覚えます。
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