アフタークリニック式「疲労度測定法」
オリンピックについて何か書こうと思いましたが、事態があまりに酷すぎるのでやめることにしました。
嫌なことからはなるべく距離を置くのが、精神衛生上の上策です。
ある人のブログを見ていたら、こんな記事がありました。
書評:北村絢子『こころ 曇りのち青空~Dr.あやこ 精神科医の処方箋』
この人はかつてのアフタークリニックの会員さんで(病名や病気の程度には触れることができませんので悪しからず)、アフタークリニックと北村先生のことについては、こんな紹介をされています。
北村先生は、私の通う精神科の医師である。一時期、【アフタークリニック】という会員制のネット心療相談室を主宰されていたこともあり(三年間)、私のことは日常生活・服薬状況・趣味・信仰心など、定期的な精神科通院だけでは知り得ない面までご存知なので、月一の受診の際は打てば響くような対応をしていただけており、こう言っては何だが《共闘関係》のような良い関係を築けている。
この方は昨年から調子が非常に悪くなり、そんな自分の調子をある程度客観的に見られるようにと、北村先生がアフタークリニック時代に発案されこの本に収録した〈疲労度の測り方〉を参考に「疲労度測定法」という表を作られたそうです。
結果は大成功だったとのこと。
私はこの表を作成したことにより自分自身の中で今の疲れ具合を客観的に判断できるようになったし、プリントアウトしたものを病院と作業所に提出したことで、作業所職員に不調による遅刻・欠席などを伝える際、また相談事をする際の話のベースとなってくれていて、大いに役立っている。
なお、北村先生の本の中の該当箇所はこれです。
さて、一日の暮らしは家事をはじめ、多数の作業の集まりで成り立っている。例えば朝起きてからの身支度に始まり、食事の支度、洗い物、洗濯、掃除、整理、運転、買い物、子どもの世話、世間付き合い、草むしり、花の手入れ、テレビや新聞で情報を得るなどである。
『こころ 曇りのち青空~Dr.あやこ 精神科医の処方箋』26ページ
この中から自分にとって「好きで得意なこと」は何だろうと考えてみてほしい。次に「苦手で不得意なこと」も同様に考えてみよう。つまりはそれらをものさしとして疲労度を測るやり方なのだ。
この際、「やらねばならない」かどうかは横に置いといて。自分にとって、好きで得意で割合自然にやれてしまうことと、苦手で不得意なので無理してやっている家事や雑用を、自覚的にしっかり分けることだ。その自覚がまず大事である。
続けて先生は、好きなことは少々疲れていてもできる、それが億劫になるのは相当疲れている時なので、無理せず休むことが必要、と説いています。
自分の精神状態が悪く、混乱していて手がつけられないと感じた時、それを「疲労」として数量化・可視化することは、大いに役に立つと思われます。
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