パーキンソン病の友人と再会
先日の同期会に欠席した友人U君が、あざみ野に住んでいるというので会ってきました(コメダ珈琲店)。
彼の欠席の理由がパーキンソン病のため、とあったので、どんな様子か知りたいと思いましたが、一方で将来を楽観視している場合に刺激的な話題を掘り起こすようなことはしたくないとも考え、こちらからは触れないようにしようと思い決めて出かけました。
同行者は近くの港北ニュータウンに住むF君でした。
話題は同期の面々の思い出話が中心で、次から次と記憶が呼び覚まされ、忘れたつもりになっていても人間て色々覚えているんだなあと感心しました。
しかし、途中でU君がトイレに(不自由そうな動きで)立ったのをきっかけに、病気の話題になり、私も姉の様子を思い出しながら治療について少し話したところ、どうしてそんなによく知っているのかと聞かれ、うっかり「姉がパーキンソン病だったから」と答えてしまいました。
すかさず"だった"という言い方に反応して「今は?」と聞いてきました。
死んだのか、あるいは治ったのか、どちらだろうと思ったのかもしれません。
「23年間の闘病生活の後、昨年死んだ」と答えたらサッとU君の顔色が変わりました。しまったと思いました。
俺たちが今から23年後って100歳だよな、と笑いで誤魔化そうとしたのですが、彼の雰囲気は明らかに前と違って見えました。
医者によってはあまり悲観的な話をせず、良い薬がある、脳に電気刺激を与える方法もある、iPS細胞で再生治療できる日がすぐそこに来ている、パーキンソン病で寿命は縮まないなどと明るい話題ばかり口にするケースもあるので、若いステージの患者さんは事態をそれほど深刻にとらえていないこともあるかもしれませんが、いつかは厳しい現実に圧倒される時が来るのも事実です。
U君がこれを冷静に受け止めてくれることを期待しています。
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