登山は危険になってきた
元気なら、この夏は北アルプスをテント泊縦走するつもりでした(立山〜上高地)。例のトランスジャパンアルプスレースの北アルプスルートです。
トップクラスの選手は1日で通過するコースですが、私は五、六泊してのゆっくり登山です。
しかし体調がイマイチなので、このビッグプランはやめにして、代わりに南アルプスの両俣小屋に行き、小屋番の星美知子さんに会ってこようと考えていました。
(これすら願望レベルですが…)
ところが、これらの地域で相次いでクマが目撃される事態になりました。
まず、薬師岳の近くの薬師峠には大きなキャンプ地があるのですが、そこにクマが現れて登山者の弁当を食べるという事件がおきました。
ここは三日目の宿泊地に予定していたところです。
続いて、出発地点の立山室堂のバスセンターにもクマが現れ、あそこは観光客で賑わっているところですが、クマはその目の前を悠々と歩いていました。
ニュースの動画で見て、あんな近くをと仰天しました。
あの調子だと、どこにでもいそうな感じです。
下山地点の上高地でも最近、最大のキャンプ地小梨平にクマが現れてテントを襲い、人が怪我をしたため閉鎖されたことがありました。
事故はなくても、毎年付近で目撃されています。
南アルプス方面でも、今年、私の登頂予定ルートである3000m峰の仙丈ヶ岳山頂付近ではクマが目撃されています。
そこはポピュラーなルートですが、私はそこからあまり人の通らない仙塩尾根という長大なルートを通って両俣小屋に行こうと思っていたので、さらに危険な気がしてきました。
北海道の羅臼では、トレランをしていた人がヒグマに遭遇して殺されてしまいました。
走っていると突然遭遇するリスクがあるわけで、山でのトレランは危険だと言われ始めています。
それでも、同行者がいればまだいいですが、私のように単独行だと非常に危ないと言わざるを得ません。
今年の登山は(もともと行ける状態かどうか怪しかったのですが)潔く諦めることにしました。
年齢的にもリミットなので、もう本格的な山登りはお終いかもしません。
コメント