最近買った本

少し前のことですが、たまたま立ち寄った本屋で『ヤバい集中力』というタイトルの本を目にし、パラパラとめくってみたところ面白そうだったので買ってみました。
私はいつも自分には集中力が足りないと思っていたので、このタイトルはまさに図星でした。

本には、世の中にはものすごい「ハイパフォーマー」がいて、彼らの生産性は普通人の400%に達するという研究結果が紹介されていました。

その半分は(残念ながら)遺伝的要因で説明されるのですが、残りの半分は後天的要因であり、脳の働き方を理解すれば変えることができるそうです。この本には、その夢のような研究成果が紹介されており、著者は数千件の研究論文をスキャンして最新の知見をまとめたと記していました。

そして最近、また本屋さんに立ち寄った時、今度は『死ぬまで若いは武器になる 不老長寿メソッド』という本を見つけ、これも面白そうだったので買ってしまいました。

冒頭、イタリアのサルディーニャ島が"超長寿エリア"として有名であることと、ボリビアに住む旧石器時代と同じ生活をしているチマネ族には高齢者でも循環系の病気や異常がゼロであることが紹介されていました。
そして、彼らのライフスタイルからアンチエイジングのヒントが得られることが述べられ、厳選された3,000件の抗老化の文献を精査して本書を執筆したと書かれていました。

こちらは今日読み終わりましたが、この二著はどこか書き方が似ていると思いました。

最初に「すごい人たち」が紹介され、続いてその秘密が数千件の研究論文をスキャンすることで明らかになったと述べられ、それから読みやすいスタイル(太字、マーカー、イラスト、まとめ)で調査結果が系統立てて記されています。

そこで初めて著者のフロフィールを見てびっくり。
両方とも同じ人が書いた本だったのです。

1976年生まれで、慶応のSFCを卒業した「サイエンスライター」で

10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ねながら、現在はヘルスケアや生産性向上をテーマとした書籍や雑誌の執筆を手がける

とありました。

SFCかぁ、チャラいなぁと思いつつ(笑)、とりあえず恐れ入りました。

『不老長寿メソッド』の方ですが、大筋は私のお薦めしているメソッドと大差ありませんでした。ということは、最新の研究レベルで認められているものと同等ということで、まずは一安心です。それ以外に、メンタルや睡眠についても総合的に取り上げられているのが新しいと思いました。

細かいところでは、三石さんの分子栄養学が採用しているWHOのタンパク質摂取基準(一日あたり体重の1000分の1)が、最近の研究では少なすぎるとされ、その6~12割増しが望ましいとなっている点が新しい知見でした。今までの二倍です。

また、Instagramやfacebookの悪影響について鋭く厳しい指摘があり、SNSに親しむほどメンタルが病んでいくと述べられていました。そして、

 SNS断食:定期的に一週間のSNS遮断を行う

が推奨されているのが興味を引きました。
これをすると幸福度がかなりアップするそうですが、私は全面的に賛成です。

その他興味深い研究がたくさん紹介されていたので、この分野に知的関心のある方にお勧めします。

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