ノースライト(ドラマ)

横山秀夫原作のドラマで、西島秀俊が主人公の建築家を演じています。



西島が「あなた自身が住みたいと思うような家を建ててください」と言う不思議な依頼に基づいて作った家は、書籍にも掲載されるような有名作となったが、ある日そこを訪れてみたら誰も住んだ形跡がなく、ただブルーノ・タウトの椅子が置かれているだけだった・・・と言うミステリー仕立てのヒューマンドラマ。

二時間という長尺ものですが、途中で見るのが苦痛になって弱りました。
そう、西島秀俊が例によって大根だからです。
他の出演者はそれなりの人を揃えているのに、彼一人で学芸会にしてしまっていました。
役者としてのセンスが全くないんですね。
顔がいいから女性のファンがそれなりにいるのでしょうが、もう勘弁してくれよ、です。
でも、宮沢りえを久しぶりに拝見し納得しました。

横山秀夫も私は好きではありません。
どこかあざといところがあります。
登場人物が結局は全て善人ばかりで、見ていてあくびが出てしまいました。

しかし、登場する信濃追分の別荘は、正面に浅間山がドーンと鎮座していて、それはそれは素晴らしい立地でした。
昔、建築家の友人が蓼科に別荘を建てたいというのでお付き合いして一緒に土地を見て回ったことがありますが、いくら豊かな自然があっても気に入らない様子です。なぜダメなのか聞いたら

 「高原の別荘というものは、目の前に風景がドーンと広がっていなければ意味がない」

というようなことを言ったのを覚えています。
なるほど、こういう場所なら彼も気に入っただろうなぁと思いました。

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