選挙結果に思う

今日は案じた通り筋肉痛ですが、それほどひどくはなく、良かったです。
家内が息子に電話したら、あちらの人たちも全員疲労困憊状態で、昨日は夕食はコンビニ弁当だったとか。
「オヤジが最初に煽るから、皆んな頑張り過ぎたんだ」と、私のせいにされてしまいました(笑)。

 (訂正後記)私の聞き間違いで、コンビニ弁当でなく外食だったそうです。
       メンゴ(汗)

さて、選挙結果を知ったのは新聞の朝刊によってでした。
あれほどコロナで入院できず自宅放置されて死んだというのに、それでも自民単独過半数とは、と驚きましたが、最大の原因は(毎度のことですが)野党がひど過ぎるためでしょう。
旧民主党の当時の幹部たちが反省もせずまだ居座っていることに、強い嫌悪感を抱いている有権者は多いことと思います。
あの政権は一体何だったのか、きちんと総括できない人たちにもう一度政治を委ねる気持ちになれるわけがないという簡単なことがわからないのでしょうか。
いくら野党共闘と言っても、自分の選挙区で自民以外は(例えば)立憲民主党しかいないという状況では、そういう人たちは投票する気持ちになれないと思います。

私がこれはダメだと思ったのは、野党共闘でれいわの山本太郎が石原伸晃の選挙区(東京8区)から立候補するとアナウンスしたとき、即座に立憲民主党の枝野が「困惑している」と述べたことです。

後から事実確認されたところでは、ここの野党統一候補は山本で行くように水面下で話が進んでいたそうで、しかも、話を持ってきたのは立憲民主党の方で、もちろん枝野も承知済みだったそうです。
ところが、立憲民主党の吉田はるみ候補を支援している地元の運動家には寝耳に水だったようで、彼らが猛反発したので急遽知らん顔をしたというのが真相でした。
有権者の預かり知らぬ党内事情が最優先なのです。
自分の調整能力不足を山本太郎に押し付け、山本との”密約”についても知らぬ存ぜぬを決め込んだわけです。

この件は山本が素早く身を引いたため(大人の対応)、これ以上の騒動にはなりませんでしたが、この瞬間にチラリとかいま見えたのは左翼政治のお家芸たるスターリニズム、全体主義だったと思います。
野党共闘という衣に隠れて、鎧がのぞいていたのです。
彼らスターリニズム政党が日本を支配したら何をするかわからない。
あらためてそう思いました。
結果を見ると野党共闘ならぬ野党共倒(笑)でしたが。

でも、私はこれでよかったとは思いません。
健全な野党が存在して初めて健全な政治が実現するからです。
少なくとも、自らの存在を脅かす野党勢力があってこそ、謙虚に足元を照らす政治が期待できると思います。
ソ連があったから節度ある資本主義が存在し、分厚い中間層が生まれたという歴史的事実を忘れてはならないでしょう。その証拠に、ソ連がなくなったら、新自由主義という名のむき出しの資本主義が世界中で猛威を奮っているではありませんか。
日本でも1987年に連合が誕生(=労働戦線の右翼的再編)し、戦う組合が消えたから分厚い中間層が消えたではありませんか。

現在の自民党政治を改めるには、まず野党を一新しなくてはならないという皮肉な現実を見せつけられた今回の選挙でした。
いま、本当に求められているのは非正規労働者などの弱者に寄り添って戦う野党であり、私はその出現を心待ちにしています。
でも、果たしてそんな日が来るのか、その前にもっと悲惨なdooms dayが訪れるのではないか。近頃そんな気がしてなりません。

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