老人性苦境

老人性苦境にどんなものがあるか、思いつくままリストアップしてみました。

1. 身体不自由

2. 老人性貧困

3. 孤独（仲間の死）

4. 老老介護

5. 配偶者の施設入り・逝去

6. （派生的）うつ状態

7. 自分の施設入り

こうして書き出してみると、うんざりもすれば恐ろしくもなります。

この中で何が一番こたえるか、といえば、私の場合は1.の身体不自由だと思います。

これさえなければ、貧乏生活にもそれなりに耐えられるだろうし、孤独も絶対的な不幸ではありません。配偶者の介護もたとえ十分でなくともできるだろうし、老人性うつもしのげるに違いないと思えます。

しかし、身体不自由を避ける絶対的な方法は知られておらず、誰もが長生きすれば多かれ少なかれ身体的不自由に見舞われるはずです。

そうなると、それにも増して大切なのは、心構え（悟り）なんだろうと思います。

しかし、自分のことばかり考えていてもいけなくて、子供のことも視野に入れると、老人性苦境はもっと別の顔を見せてくるようになります。

以下は、ある掲示板に書かれていた子供（多くは女性）目線の現実です。なかなか強烈なコメントが満載です。

• 母親70歳が私の人生の邪魔です。いなくなってもその処理にお金がかかるのマジ勘弁
• 親世代は娘に厳しくして息子に緩く接してるから、老人になっても相変わらず娘にやらせようとする。 小さい頃からずっとやらされてきた娘は「いい加減にしろ」と投げるわけですよ。
• 父親が誰かの手を借りないと生きられない状態なのに母に暴言、周りにも暴言、自分のわがままばかり。私にお鉢が回ってきても介護は断る
• 特に長男の嫁が動くの当たり前って風習何とかならないのかね。やって当たり前が腹立つ。今は令和だ！と言いたい。一番世話になってないし血も繋がってないしイビられるのに、理不尽すぎるわ。
• こんなこと言ったら駄目なんだろうけどさ、ここでしか言えないから。 母親にはもう死んでほしい。無貯金無年金。今ならまだなんとか出来る。でもこれから何年も長生きされると、私も世話出来ない。自分のお金も必要なのに、もう無理だよ
• 親の世話云々より介護から生活費、葬儀代、家の片付け、お墓の問題…いくらお金があっても足りない。 自分達はその後も生きていかなきゃならないし。
• いずれ自分が親にしたように自分の子供にされるんだろうな。子供は見てないようで見てるからさ。
• 古い考えの高齢者ほどあらゆる上下関係（パワハラ当たり前、亭主関白、お客様は神様）染み付いてるから面倒な人になりそう。自分の父親を見て男性は介護しないと思ってる。 
• 高校生の時、祖父が認知症で母親と一緒に介護してた。周りの友達は遊んだりしてるのに、何で高校生で私は祖父の介護をしなくちゃいけないんだろうと思ってた。（女性）
• 中学時代のクラスメイト、28歳で父親の介護し出して白髪だらけでやつれて凄く気の毒だった。久しぶりに会ったときわからなかった。
• 生まれなきゃ良かった。なので子供は生まない。自分の代で終わればいいと思ってる
• （介護は）子育てみたいに未来がないもんね…

でも、老人ができた人だと、こういう反応もあるみたいです。やっぱり最後は人間性だなあ。

百歳になる旦那の祖母 

百歳おめでとうってお祝いしたら 

ごめんね、迷惑かけて 

こんな長生きしてみんなに迷惑かけて 

ホンマにごめんね　皆の生活があるからできるだけのことはするからね 

と、何度も言われた 

本当は毎日行ってあげたいけどそういうこともできず切ない

長生きしても何もいいことない 

友達もみ～んなあの世やと寂しそう