運動未満の身体活動でも死亡率は低下する

Googleが学術雑誌のインパクト指標「h5-index」なるものを公表しているそうです。どの学術雑誌が多く読まれ、話題を提供しているかを示すものだそうです。面白いことをしているなあと感心しましたが、それを手がかりに「世界中で最も多くツイートされた論文」を紹介しているサイトがあり、昨年の12月上旬は
 「日常生活での2分以内の活発な活動は死亡率低下に結びつくか?」
という論文だったそうです。

結論だけ言うとイエスだそうで、日常生活の一部として行われる短時間(1~2分以内)かつ散発的な強度の身体活動、たとえば
  • 通勤中などでの一時的な速歩き
  • 階段の上り下り
程度でも、総死亡率、心血管死亡率、癌死亡率を大きく低下させることが判明したそうです。

ちなみにそのような単発的な運動は加速度センサー(ウエアラブルデバイス)を身につけて測定したそうで、週に1回以上のまとまった運動をする習慣がない人にセンサーを身につけてもらって調べたとのこと(英国)。
対象者は2万5241人で、平均年齢は61.8歳、56.2%が女性だそうです。

ウォーキングやジョギングをせず、ジムに行く習慣がない人でも、ちょっと頑張ってエスカレーターを使わず階段を使ったり、バス停まで小走りで移動したりするだけで運動に似た効果が得られると言うのは、うれしいニュースだと思います。

数字を示すと、このような1~2分以内の散発的な身体活動を一日に3回(中央値はわずか4.4分)行う場合、一回も行わなかった人と比べて
  • 総死亡と癌死亡リスクが38~40%減少
  • 心血管死亡リスクは48~49%減少
していたそうです。
すごいと思います。

少しでもいいから体を動かした者が勝ち、です。

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