憲法はこう改正
昨日ご紹介したフィンランドがソ連の侵攻に立ち向かって戦った「冬戦争」の映画があることを見つけました。
こちらが予告編です。
日本では2017年公開のようですが、アマゾンプライムで見ることができるようです。
ところで、ウクライナ侵攻を契機に憲法改正がまた話題になっています。
今度こそしっかり議論しようという趣旨のようですが、もはや議論は終わっており後は決断のみという論点があると思います。
自衛隊は誰がどう見ても憲法違反です。
そして、国民の多くは憲法違反であることを知りながら、自衛隊の存在を認め、求めています。
この状態を続けることは憲法の軽視であり、憲法を大事にしたいならそれを許すべきではありません。
しかも、今回のような国際紛争に対する日本の備えができていない現状に苛立ちを覚えている人が多い以上、この点だけでも早く是正(改正)しなくてはならないと考えます。
そこで、いわゆる九条だけ先に改正すればいい、と私は思います。
今さら軍隊の保持の是非を論じることなど許されないのではないでしょうか。
改正は簡単です。
1.前文の改正:基本的には赤字の箇所を削除するだけ
前文
日本国民は正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民と協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらはこれに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する権利を有することを確認する。
われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけて、全力をあげて崇高な理想と目的を達成することを誓う。
2.第二章(いわゆる九条):全削除
以上です。
格調高い理想主義に貫かれた現行憲法をこのように直すのは悲しいことですが、中国、ロシア、北朝鮮という世界三大ならず者国家を全て隣国として抱えている日本は、贅沢を言っている余裕はないと思います。
憲法のその他の部分は立派なものと思うので、下手に直す必要はありません。
一日も早くこの改正を実現してほしいと思います。
その他、非常時の行政府の機能、国民の防衛義務、スパイ防止法、在外邦人の保護などの懸念事項についても、法令の整備を急ぐ必要があります。
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