光明!?

腰の様子ですが、波があって、ひどく悪い時もあれば不調を全く感じない時もあり、それらが不定期に交代しています。
ただ、全体的にはゆっくり悪くなっている印象があります。
それが私を落ち着かなくさせています。

悪い時というのは、こんな具合です。
起床時:重苦しい腰痛とお尻から脚にかけての坐骨神経痛に見舞われ、一時間ほど経たないと調子が出ない。

日中:椅子に座ることの多い生活なので、腰痛は治まっていることが多いが、立ち上がるとすぐ坐骨神経痛に襲われる。外歩きの場合、歩き始めは左右どちらかのお尻と脚が坐骨神経痛で痛むが、そのうち気にならなくなる(消える)。

台所仕事:30分以上立ち仕事をしていると、耐えられないほど腰が痛くなる(主に坐骨神経痛)。しびれてくることもある。

就寝時:上向きまたは左右どちらか横向きで寝る訳だが、最近はそのどれかで坐骨神経痛によるしびれが発生し、たまらずに体の向きを変えることになる。睡眠も妨げられる。

そこで、この事態を受け入れるしかないと思い定め、目標を最低限の健康生活を送ることに定めました。しばらくは、それでうまく行きそうに思えましたが、次第に最低限の運動すら億劫になってしなくなり、一日中ぼんやり過ごすことが増えてきたように思えました。

やっぱり目標のない生活はやる気を無くさせるようです。

そんな時、ブルース・リーが重度の椎間板ヘルニアになって医者から再起不能と宣言されたが、驚異的なリハビリで復活し、カンフー映画の王者に返り咲いたという話を知りました。
こういう話が知りたかった!と思いました。

椎間板ヘルニアもすべり症も脊柱管狭窄症も、どれも基本的には同じ病気(障害)で、完治することはないとされています。
しかし、完治しなくても、カンフー映画のアクションスターくらいにはなれるんだ!
それが可能なら、私もまた以前のように登山を楽しむことくらいできるはずです。

ブルース・リーがどのようにして復活したのか、噂話程度の情報しかない中で、ある本にそれがキャリステニクス(自重筋トレ)であると書かれていました。
それも主としてブリッジを中心としたものらしいと読み取れました。
ブリッジとは、仰向けになってお腹を持ち上げ、背中を弓形にそらすポーズのことです。
ヨガでは「車輪のポーズ」として知られています。
車輪のポーズ


すべり症についてネットの情報では、後屈などの背中をそらす体操は禁忌とされていますが、それは単に方向的に椎骨のズレを加速するから、という理由によるようです。

私はこれまで、確認の意味で(注意深く)後屈をした後の腰痛の具合を調べてみましたが、特に顕著に悪くなる様子は観察されませんでした。もちろん、器具などを使って強制的に強く後屈させるのは危険だと思いますが、ゆっくり自重で曲げていくのはそれほど問題ではないと感じています(現に裸体操では目一杯後屈していますが、今のところ全く異常なし)。
むしろ、このようなポーズを日常的に取り入れていば、脊柱の周囲の筋肉(脊椎筋、脊柱起立筋)が強化され、すべり症にならずに済んだのではないかと思うのです。

そしてそれは、ブルース・リーのように、今からでも遅くない…ならば、こんな嬉しいことはないと思うのです。

参考にした本にはこう書かれています。

"平均的な現代人は、脊柱をあまり使わないだけでなく、間違った使い方をしている。コンピュータスクリーンの前で、あるいは机に向かって前屈みになって一日を過ごし、家に帰ったら帰ったで、ソファーに寝そべってテレビを観る。脊柱を誤整列させる恐ろしい姿勢を、一日中、そして、毎日、繰り返すのだ。その結果、30歳代になると、多くの人の椎間板が退化し始め、背骨の問題に苦しむようになる。
 週にたった一度のブリッジが、これらのトラブルを回避・改善させる。正しい位置に椎骨を再整列させ、正しい姿勢でいるために欠かせない背中の深層筋を強くするからだ。"
(ポール・ウエイド『プリズナー・トレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ』)

膝関節と同様、軟骨(椎間板)に栄養を運んでいるのは血液ではなく関節内の滑液という体液です。新鮮な滑液は関節が動作する時だけ供給されるので、それを促す運動であるブリッジは痛んだ椎間板を修復し強化すると考えられます。

ただし、いきなり車輪のポーズに挑戦するのは危険過ぎますから、このポーズの入門ポーズである「ショートブリッジ」で試してみたいと思います。
ショートブリッジ


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