最高の睡眠/8億年前の隕石シャワー
昨日はよく動いたので、さすがに夜は熟睡できました。
早速ガーミンをチェックしてみたら、これまでで最高の睡眠パターンが得られました。
寝入り端に深い眠りに落ち、それが長く続き、しかも夜中じゅうレム睡眠がほとんどなく、起きる少し前に集中的にレムが現れているのです。
だから、起きた時も頭はスッキリしていました。
ただし、昨日の疲れは半端ではなかったようで、日中何度か眠くなりました。
たまらず、夕方には1時間ほど寝ました。
ま、これは想定内でしたが・・・。
そんな中、撮り溜めておいた録画をいくつか見ました。
面白かったのはBSプレミアムの番組「コズミックフロンティア」で、8億年前に地球と月に恐竜を絶滅させたとされる隕石の数十倍の量の隕石シャワーが集中的に降り注いだという日本人学者の発見を取り上げていました。
月の表面にはクレーター(隕石落下の跡)がたくさんありますが、海と呼ばれる黒っぽい場所にはあまりありません。それは海というのは溶岩が流れて平らになった場所なので、以前からあったクレーターは埋まってしまったからです。
そこで、月の表面にはいつも同じペースで隕石が落下しているという仮定のもとでクレーターの分布密度を計算すると、溶岩がいつ頃流れ出したか、その後で海の中にできたクレーターがいつ頃誕生したのかが推定できます。
日本の「かぐや」という観測衛星が月表面を非常に詳しく調べたので、このような計算が正確にできるようになったのだそうです。
ところが、こうして計算したクレーターの年齢が、実際に月から持ち帰った岩石から推定した年齢と2億年ほどずれることがわかりました。
そこで阪大の寺田先生という人が大胆な仮説を立てます。
彼は「月の表面にはいつも同じペースで隕石が落下している」という仮説を捨て、代わりに「8億年前だけ集中的に隕石落下の頻度が高かったが、その他は一定」という仮説にすると、全ての観測データが説明できると主張したのです。
この研究と、火星と木星の間にある小惑星帯である時期に衝突によって多数の隕石が誕生したというアメリカ人研究者の説が繋がり、8億年前に起きた小惑星帯内の衝突が引き金となって地球と月に大量の隕石が降り注いだ、という結論が得られたそうです。
この発表と符合する事実が次々と発見され、今ちょっとしたブームになっているようですが、驚いたのは、この衝突で地球の元素のうちリンが突然増加したことがDNAによる生命進化の多様化を促したという説です。
そして、それが多様な植物体の誕生を通じて地球上の酸素を劇的に増やし、この反応性の高いガスを利用する生物が誕生して進化が加速していった可能性が高いというのです。
なんとも胸踊る発見ではないでしょうか。
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