久しぶりの登山
今日は抜けるような快晴。
この天気を逃してなるものかと、久しぶりにお山に行ってきました。
最大の難関は朝起きることですが、これはかろうじてクリアできました。睡眠時間は短いのですが、寝入り端に深い眠りが訪れたため、朝目覚ましが鳴る前から意識が戻ってきていたのです。
心理的にも今日は睡眠は足りているという安心感が支えになりました。
行き先は河口湖の近くの杓子山という1,600mくらいの秀峰ですが、倉見山と続けて登ることにしました。富士急線の東桂という駅で降り、そこから徒歩で登山口まで行きました。
登山口からはいきなりの急登で、登山から遠ざかっていた体が悲鳴を上げましたが、心拍数ができるだけ120を超えないようにゆっくり目で登り、300mほど標高を上げたところで朝食としました。
と言ってもパウンドケーキとミニサイズの牛乳だけですが。
一息ついたので、再び登り始めてお昼少し前に最初の目的地である倉見山1,256mに着きました。
頂上にはおっさんが一人居ただけで、静かなものです。
ここでお茶を飲み、疲れを取ろうとしましたが、ここまで標高差にして700mくらいしか登っていないのにかなりへばっています。
アップダウンでなく、登り一辺倒だったせいもありそうです。
考えてみると、山らしい山に登ったのは昨年10月3日の陣馬山が最後で、半年以上登山から遠ざかっていたので体力はガタ落ちなのだと思います。
でも、ここから先は今までのような登り一辺倒ではないので楽勝だろうと考え、次の目的地である杓子山に向けて歩き出しました。
ところがあにはからんや、道の状態がよくありません。
あまり人が歩いていないらしく、登山道は想像以上に荒れています。
そして、傾斜がかなり急で、手も使わないと登れません。
おまけに落ち葉が敷き詰められていて、道の様子がよく見えないので、うっかりすると浮石を踏んだりして転びそうになります。この私が(笑)トラロープを掴まないと登れないくらいの不安定なトレールで、万一転んだらかなり下の方にまで転がっていきそうです。
他にここを登っている登山者はいないようなので、事故が起きても手の打ちようがありません。
何度か逡巡しましたが、困難と危険は違います。
このような危ないだけでビューティフルでないルートをこれ以上進んでも良いことはない、と結論し、少し後戻りして下山することに決めました。
しかし、この下山ルートも人があまり入っていないらしく、最初の急峻な数十メートルは落ち葉に埋もれて全く登山道が見えません。そこを道標の赤い布きれを目印に立木につかまりながら降っていくのですが(ストックは落ち葉で滑るので役に立たない)、ここも傾斜が急なので立木がなくなると進退極まってしまいました。
そこで奥の手として、雪渓にお尻をつけて滑る「尻セード」を応用し、落ち葉の斜面を尻セードして降りました。こうするとスピードが出ないので、万一立木にぶつかっても怪我をせずに済みそうだったからです。
しばらく行くと傾斜が緩み、やがて登山道が見えてきて助かりました。
先日読んだトムラウシの遭難報告書に、大きな岩に両手でつかまって体を引き上げ、強風に逆らって耐風姿勢をとり、時には吹き飛ばされないように四つん這いになり、膝まで水に浸かって渡渉するなど、やっていることはまるでアスレチックであり、ウォーキングをいくらやっていてもこの種の登山には役には立たないというようなことが書いてありましたが、今日の登山も似たようなものでした。
たしかに登山で必要とされる筋肉の使い方は、ウォーキングとはかなり違うものです。
全長10.6km、約5時間の登山で、iPhoneでの計測では2万6,000歩となりました。
今日撮影した写真を掲載します。
登山道はお墓の中から始まる |
対岸に三つ峠山 |
ミヤマツツジ? |
倉見山山頂 |
富士山は真っ白だが雲が多かった |
神様に無事の下山を感謝 |
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