老人性集合癖?

天気が悪くなると聞いていましたが、思ったほどではありませんでした。
まだ疲れが取り切れず、本当はもう一日休養したかったのですが、気合を入れてジムにいってきました。

私はジムでのお付き合いをしない方ですが、あそこを社交の場と考えているお年寄りはたくさんいます。彼らは運動はそっちのけで、おしゃべりに花を咲かせているのですが、次第に喋り方や笑い方、歩き方などが似てくるようです。

ゆっくりと小幅で引きずるような足捌きで歩き、耳が遠いせいか大きな声で話し、何度も聞き返しています。
「ひぇっひぇっひぇっ」なんて笑い声は、若い頃には真似しようとしてもできませんが、今や周囲はそんな笑い声ばかりでうんざりです。

アメリカで行われた実験ですが、周囲の環境を人為的に一昔前に戻すと、人々の振る舞いが若々しくなるばかりか、実際に血液検査をすると若返っていたそうです。
老人ばかりで集まるのは、その逆ではないでしょうか。
お付き合いで無駄に時間を潰すばかりか、老化が加速するのではいいことなどありません。

そんな時間があるなら、読書を通じて古今の偉人の思考に触れ、気に入った音楽の名演奏を楽しみ、残り少ない自分の時間を豊かなものにしたいと私は思います。比較するのはまことにおこがましいのですが、辻邦生さんの最晩年の過ごし方に共感するところ大です。
そんなしかつめらしい生き方などごめんだと言う人には、三石さん風に「どうぞお好きに」と言うしかありません。

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