アスペルガー

BSで先ほどまで放送されていたアスペルガーの特集を見て驚きました。

特殊な自閉症の発見で有名なこのドイツ人医師は、一方でナチス思想の持ち主で、ナチスが「障害児を安楽死させる法案」を通して以来この法律の実施に協力し、児童安楽死施設に少なくとも数十人を送り込んで殺害させていたというものです。
他の医師も加わり、この施設全体では幼児と児童合わせて789人も殺されていたことが後に判明しているそうです。

こうした事実に対して、殺害された子供の親が抗議に立ち上がったという例は一件もなく、実際には親も持て余していて、密かに加担していた可能性もあると聞き、相模原のやまゆり園の大量殺人事件を思い出しました。あの犯人も、重度障害児の親は皆困っているから、自分はその気持ちを汲んで犯行に及んだという趣旨の発言をしていたからです。

アスペルガーは戦後訴追されることなく医師として上り詰め、彼の加担が判明したのは死後のことでしたが、不思議なことに自分が先鞭をつけた自閉症(アスペルガー症候群)の研究については一切語ることなく、沈黙したまま世を去ったのだそうです。
やはり児童安楽死施設との関わりについて追求されることを恐れていたのではないかと思われます。

精神医学は結構闇の部分が多い分野ですが、ナチス時代のあの「臭気」を感じることのできる感受性を大事にしたいと思います。



今日もジムに行ってきました。
まだワクチン接種は一回目が終わっただけですが、それでもなんとなくジムにいても安心感があります。

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