BS1スペシャル 「究極のヨットレースに挑む 白石康次郎 極限の11日間」
録画してあった白石康次郎さんの番組を観ました。
白石さんはこの二月に世界一周のヨットレースを完走したことで知られるヨットマンですが、この番組ではその予選ともいうべき北大西洋一周レースの模様が取り上げられていました。
ヨットで世界一周というと、あの堀江謙一さんのマーメイド号による壮挙(太平洋横断1962、世界一周1974)を思い出しますが、あのイメージで考えていたらまるで違う別世界の乗り物が登場したのでびっくりしました。
船体は巨大でしかも超軽量、マストもとんでもなく長く、もっと驚いたのは水中翼船のようなフィンが船体左右に突き出していて、スピードに乗ると船体はほとんど水面から上に浮上するという構造だったことです。
そういう時には時速100キロで進むとか!
現代の高速艇は信じられないような空力の化け物になっているんですね。
実は、三年前のこと、和敬塾の一友人から世界一周ヨット旅行へのお誘いがかかったことがありました。
私は高校時代ヨット部で、一通りの操船技術を身につけています。
と言っても、ディンギー(一人乗り)とスナイプ(二人乗り)だけですが。
学生時代、それを針小棒大に吹いたことをこの友人は覚えていて(汗)、一緒にやろうと言ってくれたのです。
船はクルーザーで、無線機も積むし、GPSもあるから、よほど天候を見誤らなければ遭難することはない、君には俺が寝ている間スキッパー(艇長)代行を努めてくれれば良いというオファーでした。
この友人はこの手の冒険が好きで、昔、ベンツのウニモグを買ってモスクワ-北京ラリーに参戦し、リタイアした経験の持ち主なのですが、私は今回の計画は実現しないだろうと思っていい加減な返事(面白そうだな、前向きに考えとくよ)をしていました。
モスクワ-北京ラリーの頃と違い、彼にはお金がないことを知っていたからです。
案の定、それからなんの音沙汰もなく、一年後に「ごめん、あの話は消えた」と言われました。
やっぱり、資金が集まらなかったのだそうです。
私は内心ほっとしました。
白石さんの挑戦を見ていて、大洋に乗り出すにはとてつもない知識と技術と体力が求められることを知り、面白半分で世界一周話に乗らなくてよかっと思いましたが、同時に、この歳になってもこんな夢物語に夢中になれる友人の若さに羨ましさを感じたのも事実です。
自分は知らないうちに背を屈めて生きるようになったなぁ、と思いました。
白石さんは、その後本戦「ヴァンデ・グローブ」に出場し、16位(33艇中)という成績でフィニッシュしています。
ワクチン接種後の様子ですが、接種翌日になって注射の後が(触ると)痛むようになりました。
筋肉痛に似た痛みですが、それも翌々日になったら消え、今は全く何もありません。
良かったです。
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