天皇陛下の登山/メンタリストの犯罪

 天皇陛下はこれまでに170以上の山々に登られているそうです。

中には南アルプスのテント縦走などハードなものもあるとか。
海外はスコットランドやイングランドの名峰を踏破されておられるとのことです。

この写真は、修験の山「大峯奥駈道」の裏行場とよばれる危険なルートを登っておられる時のものだそうですが、ザイルも付けずにすごいです。



先日の五輪開会式では、椅子の背もたれにもたれず姿勢をピンと保ってあの長丁場を過ごされたそうですが、基礎体力も素晴らしいものがありそうです。
それも登山によって作られたものなのでしょう。

その時、菅首相や小池都知事は同列に並んだ椅子に座り、陛下が立ち上がっても自分らは立たず、大いに顰蹙を買っていましたが・・・。


ところで、ネットにやたら「メンタリスト」という言葉が出てくるので、なんだろうと思って調べたら、DaiGoというYouTuberがヘイト発言をして炎上しているというもので、メンタリストというのは「読心術芸人」というエンターテイナーのことらしく、悪く言えば詐欺師やペテン師の類です。
そんなのを肩書きにしている奴も、それに魅せられてYouTubeに群がっている奴も、どちらもどちらですが、その発言たるやひどいものでした。

ある人(伊東乾氏、東大)の起こし書きから引用します。

「僕は生活保護の人たちにお金払うために税金納めてるんじゃないからね」と、ペットボトルの水(?)を飲み干しながら、かなりみっともないマウンティングを始めます。

「生活保護の人たちに食わせるカネがあるんだったらネコを、ネコを救ってほしいと僕は思うんで」

「生活保護の人たちが生きてても、僕べつに得しないけどさ、あの、ネコは生きてれば僕トクなんで、ネ~ イラナインだよね~ そうだよネ~」

 さらに調子に乗って

「ほんとそうだよね、ネコが道端に倒れてたら可愛いもんだけど、ホームレスのおっさんがさ、のびてるとさ、なんでこいつがここで我が物顔で段ボール敷いて寝てんだろうなって思うもんね」

「ホームレスの命はどうでもいいんで」

「どちらかっていうと、みんな思わない?どちらかっていうとホームレスっていない方が良くない?言っちゃ悪いけど」

「本当に言っちゃ悪いこと言いますけど、いない方が良くない?」

「いない方がさ、だって、みんな確かに命は大事って思っているよ人権もあるから一応形上は大事にするよ、でもいない方が良くない?うん、正直」

「邪魔だしさ、プラスになんないしさ、臭いしさ、ねぇ。治安悪くなるしさ、いない方がいいじゃん。ネコはでも可愛いじゃん、うん。って思うけどね、ボクは」

もうやめますが、この低劣なYouTuberに対して即座にスマートな一撃を加えたのがなんと厚労省だったとは意外や意外でした。

厚労省は、サイトやTwitterで、「生活保護を申請したい方へ」と題して、「生活保護の申請は国民の権利です。生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるものですので、ためらわずにご相談ください」と呼びかけたのです。

拍手です。

ちなみに私は人を判断する時、その人が生活保護受給者に対してどのような態度を取るかをチェックします。
生活保護を「ナマポ」と呼び、一部の例外を針小棒大に言挙げして、如何にも生活保護全般に当てはまるかのように悪様に罵る”生活保護叩き”には、どこかに欠けているものがあると思っています。
人はいつだって貧困に陥る可能性があるものです。
思い上がってはいけません。

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