ただの風邪派の大罪

 いくら宣言しても、それを延長しても、国民に響かなくなったと言われています。

その証拠に、盛り場の人出はあまり減らないし、若い人は飲食店や路上で大っぴらに飲んでいます。もちろんマスクは外して、です。

危機に見舞われた時、政治指導者が国民に信用されていないほど危険なことはなく、菅総理や小池都知事の責任は大きいと思います。
しかし、それ以外にも間違った情報(デマ)を飛ばして無知な人々を煽った人にも大きな責任があります。

ただの風邪派

コロナはただの風邪だと言い募り、死ぬのは病気持ちの高齢者で、若い人は無症状か軽症だから恐れることはないという言説を垂れ流しています。たしか麻生太郎も以前はこの一派でした。
現在、国民主権党と名乗る連中が、「ノーマスク」や「コロナは風邪」を掲げて全国横断ツアーを行っているそうです。

検査するな派

PCR検査すると感染者がそれなりに見つかり、医療が対応に追われるから検査するのは無駄だという主張を掲げている人たちがいて、一定の支持を集めています。
治療薬がないのだから、早期診断する意味がないという理屈ですが、これだと市中にどれくらい感染者がいるか見当もつかないことになります。

さざ波派

感染者は多いが死者は少ないのだから、さざ波くらいで騒ぐな、という一派で、高橋洋一が有名(さざ波洋一と言われている)。

これらの人たちは、結果としてコロナを軽視し、人々の自粛する気持ちを否定することで、感染の拡大に寄与しています。
しかし、コロナは大変危険な伝染病で、もちろん風邪などとは大違いです。

風邪を引いても、よほど運が悪くない限り、元に戻りますが、コロナは重症化すればほとんど元に戻りません。
元に戻らないという意味は、組織が回復不能のダメージを被ってしまうからで、たとえば肺の組織が死んでしまうと「繊維化」状態になり、肺の基本機能であるガス交換ができなくなります。
だから、コロナの後遺症として「ひどい倦怠感」「水の中で息ができない感じ」が挙げられるわけです。
肺の組織は再生しませんから、これが死ぬまで続きます。

心臓がやられても、脳がやられても同様で、心筋や神経細胞は一度死んだら再生しませんから、「動悸、息切れ」「慢性疲労症候群」「集中力がなくなり、モノが考えられない」が治ってからもずっと続くわけです。

味覚や嗅覚については、それをセンスする細胞が再生するかしないか私は知りませんが、もし再生しないとすると、死ぬまでずっと味や匂いのわからない生活を強いられるわけで、こんなことなら死んだ方がマシだと私などは思います。

ダイエット飲料は汚物のようなにおい、せっけんや洗濯用洗剤はよどんだ水かアンモニアのようなにおいがし、「皿洗いはできない。吐きそうになる」

「何を食べても、ほとんどがガソリンみたいな味やにおいがする」

NYT

いや、心配することはなく、これらの臓器(肺、心臓、脳)が損傷すれば長生きはできませんから、「味気ない」人生もわりとすぐに終わってくれるでしょう。
コロナに罹るということは、一気に老化するということですから、路上で「自分は死なない」と思って飲んでいる若者も、あっという間に人生の終わりが来てしまうわけです。

ただの風邪だと囃し立てている人の罪は、本当に大きいと思います。

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