デジタル・デトックス
以前の日記で、ある本の著者が「SNS断食」(定期的に一週間のSNS遮断を行うこと)をメンタルの健康のために勧めていたとご紹介しましたが、この手の試みを総称して「デジタル・デトックス」と言うそうです。
寝ても覚めてもネットにつながっているような「オンライン人間」が、ネットやスマホから少し離れる習慣(オフライン休暇)を定期的に取り入れ、依存症から脱しようという考えと定義されていて、調べてみたら、2014年くらいからあるようです。
いくつか挙げてみます。
サンフランシスコの北方に広がる森林地帯で、グーグル、フェイスブックなど州内の名だたるIT企業に勤める人たちを中心に数百人がデジタル・デトックス・キャンプに参加し好評だった。スマホ、パソコン、タブレットは主催者に預け、禁酒禁煙で、仕事や年齢に関する話をすることも禁じられ、名前もキャンプ中だけの仮の名前を使って生活したとのこと。
イギリスでは6月の最終日曜を「ナショナル・アンプラギング・デー」と言うスマホはもちろん、テレビを含めたデジタルメディアの一切に手を触れず、子どもとの時間を大切にする日とする運動が盛況という。
スイスのメーカー「パンクト」は、おしゃれなデザインの、あえてテキストメッセージと通話しかできない携帯電話をリリースし、大人気。
バリ島のリゾートでは、プールサイドのスマホを禁止している。スマホだけでなく、全ての電子機器が対象で、多くのホテルやリゾートが宿泊客のSNSへの投稿を頼りに集客を図ろうとする中で異色の取り組みとして話題となっている。
ロンドン近郊では「オフグリッド」(ネット接続不可)を謳うキャビンが盛況で、夏季はすべて予約で埋まっているとのこと。"訪れた人々はスマホを箱に入れ、南京錠で封印する。地図とノキアの端末(電話機)を渡し、それだけで3泊過ごしてもらう"
現在、新型コロナウイルスに伴う自粛やロックダウンで、他人との接触がほぼすべてオンラインに移行する中で、メンタルをやられそうになっている多くの人が「デジタル・デトックス」を切望するようになっているそうです。
ただし、24時間の「禁スマホ」くらいでは大きな効果は見られないというリサーチもあるようです。
日本?
日本は全てに周回遅れです。意識が違いすぎます。
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