潜在意識に働きかけるのは言葉

若ーい頃の話で恐縮ですが、仲間内にすごい美人がいて、何人かが目をつけていましたが、意外にも彼女が選んだのは目立たないもっさりした男でした。

後になって内輪話で知ったのは、その男だけが彼女に何度も何度も「君のことが好きだ」「幸せにしたい」と言葉で伝えていたのだそうです。彼女はあそこまで言われると悪い気はしないと言ったとか。

当時は好きな女性になかなかこんなことを言えなかったもので、世間知らずの私などは、本気で好きになれば態度からわかってもらえるなどと甘えたことを考えていました。

なぜ今頃こんなことを思い出したかというと、先日読んだメンタルの治療マニュアルにこんなことが書いてあったからです:思い出すたびに恐怖に襲われる体験があり、それに囚われていて生活していけないなら、まずはじめにこんなことをせよ。

 「私は○○が怖い」と声に出して言ってから、「でも、そんな自分も受け入れます(許します、認めます)」と言い、決められたツボを押す(またはタッピングする)

これだけです。

これが絶大な効果を発揮するのだそうです。

似たような話として、ナポレオン・ヒルの「成功哲学」があります。
巨富を得たいと思うなら、その願望を言葉にし声に出して毎日自分自身に語りかけよ、というアレです。
そうすると、潜在意識が動き出していつの間にか自分が世の成功者たちと同じような行動をするようになり、その結果巨富を得る(あるいは願望を達成する)のだそうです。

過去のトラウマから自由になれない人も、そんな自分はもうダメだ、生きている価値がないと決めつけず、まずそんな自分でも存在していいのだと認めるところから出発できれば、次第に現実を受け入れそれと戦う姿勢が芽生えてくるのだそうです。

潜在意識に働きかけるのは、意外にも言葉を通すしかないということです。

自分でも半信半疑な「自分への言葉かけ」だけが、潜在意識を変えるとは不思議です。
逆に、いつも悪い言葉で自分や周囲をののしってばかりいると、それが不幸を招くというのも真実のようです。

「言霊」というのは確かに在るということですね。

夕食はスペアリブ。

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