究極の登山用ザック
また病気が始まりました(笑)。
私の最近の登山スタイルは、あまり休憩を取らず長時間歩き続けるというものです。
自分でも気がつかないうちに歩行スピードが落ちてきているらしく、少し早歩きで頑張ってもちょうど地図のコースタイム通りということが度々ありました。
そこで、このスタイルにより速度の低下を挽回しようと考えたわけです。
「カメ作戦」です。
そうなると、歩きながら必要なものに手が届くザックが理想ということになります。
例えば水、スマホ、地図、カメラ、日焼け止め、飴やジェリーなどには、ザックを背負ったままアクセスできると嬉しいはずです。
こんな時活躍するのが、ウエストベルトの左右についたジッパー付きポケットや、ショルダーベルトについた縦長のポケット類です。
しかし、ショルダーベルトにポケットが付いているザックはあまり多くないのが現実です(私は後付けできるポケットを別途買い求め、ザックを変えるたびに付け替え、ここにiPhoneを入れて使っています)。
ウエストベルトのジッパー付きポケットも、昔の携帯電話ならいざ知らず、最近の大型化したスマホや、特にしっかりしたケースに入れたものなどは大き過ぎて収容できません。
まして、地図などの大きなものはどこにも入らないので、必然的に地図を見なくなります。これは良くない兆候です。
最近の山を歩く人は、「サコッシュ」を使うようです。
これは肩などにかける小物入れで、ここにカメラやスマホ、地図、財布、行動食など全て入るので、ザックにはポケットなど要らないと主張しています。
そうすればザックはただの寸胴な袋で良く、軽量化することができます。
これは一つの考え方ですが、肩に紐が食い込むのと、ザックを下ろすときに引っかかるのが難点です。
そんな時、理想的なザックを見つけてしまいました!
ミレー:サースフェー 30+5リットル
どこが嬉しいかというと、まずウエストベルトの両サイドにジッパー付きポケットが付いているのですが、そのうちの一つはベルクロで接着されている部分を離すと二倍の大きさのポケットに変身することです。
小ぶりのサコッシュといった感じで、ここにスマホや地図、日焼け止め、行動食や飴などを入れることができるのです。
サコッシュ付きザック!
これはいいです。
実際に入れてみると、スマホ、地図、日焼け止めクリーム、サングラス、ティッシュペーパーくらいは楽に入ります(小ぶりのペットボトルも入りますが、これはサイドのメッシュポケットが定位置)。
もう一つ嬉しいのは、本体の両下側に付いているストレッチ素材のメッシュポケットですが、右のポケットは上と横に開口部があり、横の開口部を使えば歩きながらペットボトルを出し入れすることができる点です。
多くのザックはこの位置にポケットが付いていますが、ボトルの出し入れが非常にやりにくく、時として腕の付け根あたりがつってしまうこともあり、この仕様は非常にありがたいです。
その他、素材が丈夫なコーデュラナイロン製であること、2気室であること、サイドのコンプレッションベルトが長めにできていて、ここにテント内で使うウレタンマットをくくりつけられること、ポケットが多く、ショルダーベルトにも細長のポケットが付いていることなど、痒いところに手が届く仕様となっています。
もちろん専用のレインカバーも付いていて、これは強風にあおられて飛ばされないよう本体にフックされているなど、細かい気配りがなされています。
私のザックのパッキングは、荷物を3分類することから始まります。
荷物A:行動中に歩きながらアクセスするもの(上述)
荷物B:ザックを下ろした時に一発でアクセスしたいもの
例)雨具、レインカバー、防寒具、行動食、アイゼンなど
荷物C:テント場に着きザックを降ろした時にしかアクセスしないもの
例)テント、寝袋、着替え、食材と調理器具など
このサースフェーの場合、荷物Bは天蓋と底部の独立した気室(コンパートメント)に入れます。急に雨が降ってきたときでも、本体をひっくり返さず一発で雨具やレインカバーを取り出せますし、急斜面で雪渓が現れても即座にチェーンアイゼンを取り出すことができます。
本体には荷物Cが入ります。
全体で30リットルという容量は、日帰り登山か小屋泊まり一泊くらいの山行で使うものですが、私は超軽量のテントなどを使えるので、これでテント山行も行くことができると思います。
+5リットルというのは、上のスカート部が長くできていて、それをいっぱいまで伸ばせば容量を増やすことができるという意味です。少々荷物が増えてもこの仕組みでカバーできると思いますし、ザックの正面にバンジーコードを取り付ければ脱いだジャケットなどをくくりつけることもできるので、数字以上にものを入れることができるはずです。
最後に、ミレーが自慢している「ファーストクラスの背負い心地」があります(未体験)。背面のパッドはピンと張ったメッシュパネルで、ザック本体と体の間が2センチは離れている上、パッドの中身はスカスカの詰め物なので、汗でべとつく心配はありません。
そして、背面パッドもショルダーベルトやウエストベルトも分厚くてフカフカ!
気持ちよく体を包んでくれます。
ああ、早くお山に行きたいよ!
今日は掃除機をかけました。トルネード水流型のやつで、しっかり吸い取りました。
夕食はスパゲッティミートソースとかぼちゃのスープ。
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