総裁選で取り上げられた新技術

ジムに行き、いつものメニューでワークアウトしてきました。
ジムもかなり混雑していて、アフターコロナといった感じでした。
体重は60.4kgと高止まり(泣)。

自民総裁選で、新技術に取り組む必要性を訴えた候補が、具体的なテーマとして
  • 小型モジュール炉
  • 核融合
を挙げていたので、ちょっと様子を調べてみました。

小型モジュール炉


小型モジュール炉は新型の原子力発電装置のことで、スクールバスを縦に2台並べたくらいの大きさの「モジュール炉」を地下に埋設された水槽の中に何本か沈め、そこから出る蒸気を発電建屋に導いて電気を起こすものです。

(提供)NuScale Power社



少し勉強してみたところ、この型の原子炉は従来の「加圧水型」と呼ばれる軽水炉に分類され、それが小型の並列モジュールとして構成されている点が新しいもののようです。
ただ、圧力容器内に閉じ込められている高圧の水が自然対流で冷却され、循環ポンプが要らないので、何か起きても放置すれば自然に冷却され、仮に水槽の水がなくなっても(それまでには十分冷却されているので)後は空冷で大丈夫という安全性の高さが売り物になっているみたいです。

福島のは「沸騰水型」でタイプが違いますが、地震で圧力容器に穴が空き、そこから冷却水が逃げ出して燃料が水面上に露出し、高温になってメルトダウンしました。
同時に電源もなくなり、ポンプが動かせず、圧力容器に注水できなくなったのがこのプロセスを止められなかった原因とされています。
この点では、新しい「モジュール炉」は進歩しているように見えます。

しかし、モジュール内部には300度に熱せられた高圧水が入っており、モジュールに穴が開けば一瞬で放射性水蒸気となって噴出するので、手がつけられないと思われます。
たしかスリーマイルが加圧水型で、なすすべがなかったと聞いたような・・・。
果たして手放しで喜べるようなものかどうか、もう少し情報が知りたいところです。
その他、放射性廃棄物の問題は今までと同様ですから、原発の問題は依然として残ります。

核融合


核融合については、驚くべきニュースがありました。

普通、核融合といえば大型のプラズマ装置で一億度の環境を作り出し、その中で水素を核融合させてエネルギーを取り出します。
一方、常温核融合(Cold Fusion)という現象が確認され、大騒ぎされたものの再現性に乏しいことからフェイクなどと罵られ、冷遇されていたことはよく知られています。
今回のニュースはこの常温核融合の一種と思われますが、日本の技術として完成に近づいており、なんと2023年には製品化する予定だということで、心底びっくりしました。



この技術はボイラーの三浦工業と共同開発しているそうで、最初の製品はボイラーのようです。
わずかな電気を流すだけで、熱いお湯がじゃんじゃん出てくるというボイラー・・・でしょうか。
三浦工業といえば
 オイラはボイラー
 ミウラのボイラー
というCMソングがありましたね(笑)。

核融合は放射能も出ないし、これは本当に楽しみです。

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