トムラウシの遭難報告書

今週は日曜から昨日までジムが定期保守のため休業していたので、今日は再開初日ということで少々混んでいました。
でも、プールの水を入れ替えたため、水がとても冷たくて気持ちよかったです。

夏の季節は、ジムがなかったら他に運動する場所もなく、私には過ごせません。
今年は登山も自粛ムードなので、なおさらです。

帰宅してから、たまたま見つけた2009年の北海道トムラウシの遭難報告書に読みふけりました。

http://www.jfmga.com/pdf/tomuraushiyamareport.pdf

10人もの人が亡くなった大遭難でしたが、起きてしまってから振り返ると、どうしてこんなところで、あんなことを・・・と次々と身勝手な疑問が湧いてくるのを禁じえません。
しかし、現場にいればまた違ったものが見えてくるのでしょう。

読んでいると山岳ツアーの参加者がAさん、Bさん、Cさん・・・として登場しますが、驚いたのはほとんどが六十代だったことです!
そんな人たちが、毎日十数キロも岩がゴロゴロしている山中を、しかも立っていられないほどの暴風雨の悪天の中を歩かされているのを見て、本当にかわいそうになりました。(私でも一日15キロ以上になると、晴天であっても辛いと感じます。)

亡くなられた方のご遺体の脚には無数の打撲痕が見られたとか。
きっと何度も転びながら、生きるために必死で歩いたのでしょう。

事故の責任は、明らかに主催者側にありますが、特にプロの山岳ガイドが率いていながらこのような大遭難に至ったことを考えると、最後は参加者一人一人が自分の命は自分で守るという覚悟を持たなくてはいけないんだなあと思いました。
自分なりの行動計画(特にプランB)を持ち、自分の直感を信じて行動することです。
東北の大津波の時でも、校庭に生徒を並べて逃げようとさせなかった教師に逆らい、自分の判断で裏山に登って助かった子がいました。
津波てんでんこ・・・やっぱり、山でもあれだと思いました。

そして、世間では危険視されがちな単独行は、実はツアー登山より安全な登山方法ではないかと思いました。


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