レジ袋



最近、レジ袋が廃止され、台所ゴミの処理に困っています。

拙宅では朝のジューサーから出る絞りかすを入れるポリ袋にレジ袋を使い、その後台所ゴミを入れています。ところがそのサイズの袋が店頭から姿を消してしまいました。使いやすいサイズなのでしょう、そのくらいのサイズのものだけがないのです。

仕方なくお金を払ってスーパーやコンビニでレジ袋を買い、それを使っていますが、家内の計算では百均で買うよりかなり割高だそうで、結局お店の儲けが増えただけのようです。
だけ、というのは、もともと海洋汚染防止のためにレジ袋廃止となったと聞かされていますが、実態はそう単純なものではなさそうだからです。

この政策は、1年前のG20大阪サミットで日本政府が率先してプラスチックごみを減らすことを宣言したのが発端ですが、これは対策が遅れている日本が外国に「やってる感」を示すためであるとともに、翌年に予定していた東京オリンピックのアピールが目的だったといわれています。

しかし、実際の漂着プラスチックごみの大半は漁網・ロープやペットボトルで、ポリ袋は重量、容積、個数ベースのいずれでも1%未満(0.3%)だったそうです。
しかも行儀の悪い中国からの漂着ゴミが大半らしく、この辺りの検証がなされていないまま、スローガンとしてのレジ袋廃止だけが突っ走ったというのですから、いささか腑に落ちません。

結局取りやすいところから取るだけではないか、と思えてなりません。

レジ袋の代わりはマイバッグだそうですが、コロナ感染が広がるにつけ、欧米では逆に衛生的なレジ袋が復活しているそうです。
マイバッグはほとんど洗いませんからね。

また、マイバッグになってから万引きが激増したそうで、マイバッグは入り口で預けるよう客に頼んでいる店も現れたとか。

さらにマイバッグは温暖化対策としても有効という説は噴飯物であり、計算するとオーガニックコットンのマイバッグを2万回使ってはじめてレジ袋より気候変動へのダメージが小さくなるにすぎないそうです。
2万回使うというのは、毎日一回使うと55年かかります。そんなに長持ちするマイバッグなんて存在しません。
つまり、マイバッグにすればレジ袋よりCO2を余計に出すことになります。

武田邦彦先生は以前からゴミの分別回収やレジ袋廃止に否定的でしたが、彼によるとそもそもレジ袋は、石油を熱源や動力源や原料などに使った後に、使えずに余ってしまっていた部分(残りカス)を使って作られているものだそうで、レジ袋はまさに資源の有効活用なのだそうです。

こんな話、他に誰もテレビで言わない(言えない)ので、私らは何やら良いことをしているつもりになっていますが、騙されているのが真実だとか。
ああこの不便さは自分がまさに「痛みを伴う改革」の真っ只中にいるんだなと思って、マゾヒスティックな快感を覚えているとしたら、滑稽だし情けない。

環境問題は正義ぶった連中の金儲け、と喝破した人がいましたが、私もそんな気がしてなりません。

夕食は真鯛の塩焼き、冷奴、オクラ納豆、なすの味噌汁。

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