ジャック・ラレーン

一夜明け、昨日の悪天が嘘のように晴れ渡った一日でした。
でも、風が相変わらず強く、気温も下がりました。
東横線が強風で崩れた建築現場の足組のせいで、自由が丘あたりで不通になっていたのには驚きました。

ゆっくりしてからジムに行き、いつものメニューでトレーニングしてきました。
こんなこと、いつまで続けられるのだろうか不安に思う時もありますが、ジャック・ラレーンの例を思い浮かべることで気持ちを新たにしています。

最近の本ですが、『晩夏の墜落』という海外ミステリーがあります。
プライベートジェットの事故を扱った作品で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作です。

4歳の子供を助けて生き残りヒーローとなった画家スコットが主人公ですが、子供を抱えて陸まで泳ぐシーンで、もうダメかもと思いながらもジャック・ラレーンのことを思い出し、とうとう泳ぎきることができます。
スコットは子供の頃、ジャック・ラレーンに会ったことがあり、彼の武勇伝を知っていたのです。

私がジャック・ラレーンを知ったのは、毎朝の生ジュース作りのために「パワージューサー」を買った時です。このジューサーは彼のデザインになるものでしたが、こんなスーパーマンのような人がいるのかと驚きました。興味のある人はネットを見て欲しいのですが、彼こそ「からだ改造の創始者」と言っても過言ではないでしょう。
食事と運動に狂信的なまでの情熱で取り組み、現在のフィットネスクラブやエクササイズは彼のアイデアが元になって発展したものです。
そのため、彼は「フィットネスの創始者」と言われています。
よく知られている「ジャンピング・ジャック」という運動のジャックとはジャック・ラレーンのことだそうです。

その彼の一番有名なアクションが、「アルカトラズからの脱出」でした。

両手に手錠をされ、両足も拘束され、おまけに450キロのボートを腰にくくりつけた彼は、凶悪犯を収容したアルカトラズ島からサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ近くまでを見事泳ぎ切ったのです。
これは彼が41歳の時のことでしたが、なんと60歳直前にも再び同じような挑戦をし、成功しました。
先に述べたスコットが子供を抱えて陸まで泳ぎ切った時、イメージしていたのはこの実在の事件だったのです。

そのジャック・ラレーンの最期も見事という他ありません。

96歳のジャックは、一週間ほど前から体調が悪かったそうですが、家族がいくら勧めても医者には行かず、その日もいつもと同じく日課にしていたエクササイズを変わらず行い、翌日家族が起きてみるとベッドの中で亡くなっていたそうです。
96歳まで生き、亡くなる日までエクササイズを欠かさなかった健康オタクの存在を思うと、少々激しい運動を死ぬまで続けても大丈夫(笑)という保証をもらったような気がします。



三石巌さんも、95歳まで生き、書斎に様々な運動器具を揃えて、原稿書きの合間に運動をし、講演をし、好きなスキーをし、スキー宿で体調を崩して一週間ほどで亡くなりました。いつまで続けられるのだろう、などと悩まず、死ぬまで続ければいいのだと、これら先人たちに諭されたような気がします。

夕食は、ふるさと納税で手に入れた宮崎牛のステーキ。超おいしかったです!

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