アップル vs ガーミン
スマートウォッチについて考え込んでいます。
登山で使っているsuunto(フィンライドの人に聞いたら発音は”スント”ではなく”スウント”だそうです)に飽きてきたので、この機会にスマートウォッチを買おうかと考え始めました。傷だらけだし。
使えるか
スマートウォッチといえばアップルウォッチですが、私の使用目的の一つは登山なので、残念ながら真っ先に除外です。理由は、バッテリーの持ち時間があまりに短すぎることです。
最近のスマートウォッチは心拍数を計測できますから、それを見ながら歩行速度を調節したいのですが、アップルウォッチでGPS計測しながら心拍数を計測するとあっという間にバッテリーが上がってしまいます。
私的には、少なくとも15時間くらいは持ってくれないと使い物になりません。
また、アップルウォッチで動く登山用アプリ(地図上の位置、現在の標高や歩行速度、進行状況、予想下山時刻などを表示)が「ヤマレコ」という登山情報サイトのものしかないことも理由です。ヤマレコはもう古いので自分は関わりたくありません。
そうすると、残るのはガーミンということになります。
このスマートウォッチには様々な「アクティビティ」というアプリが標準装備されていて、そこから「登山」や「トレラン」を選択すれば、様々な情報がスマートウォッチ上に表示されます。「ヤマレコ」などという外部サイトは無関係に、です。
このアプリが素晴らしいのは、ユーザの好きなように情報を組み合わせて表示できる(らしい)ことで、たとえば1ページめには地図上のコースと現在地と心拍数と時刻を、2ページ目には高度と気温、登高ペース、総上昇量と総下降量を表示させるなどが可能のようです、多分。
肝心のバッテリーですが、ソーラー付きの最新モデルならほぼ無制限(でも15万円もするので買えない)、旧モデルでもGPS+心拍数モードで16時間くらいは大丈夫と書かれていました(こちらは買える)。
必要か?
残る問題は、本当に必要かどうか、です。
まず、現在登山にはiPhoneを持参しており、そこに搭載してあるGPS登山アプリ(ジオグラフィカ)により地図上のコースと現在地が表示されています。
高度はこれで知ることができます。
またiPhoneには電子コンパスが実装されているので、これで正確な方位がわかります。
これだけで十分ではないか?
しかし、実際にはこのスタイルだと不便なことがいくつかあります。
まず、私はストックを持って登山するので、スマホを見るためには
- ストックのストラップから手を外す
- 指先を出すために手袋を脱ぐ
- ホームボタンにタッチする
- 「ジオグラフィカ」を選択する
という操作が必要になります。
さらに、時々指紋認証ではなくパスコードの入力が求められることもあります。イラッとします。
GPS登山地図は、もちろんスマホの広い画面でないと見るのが大変です。
しかし、登山中にどこまで進んだか知りたい場合と、道迷いしているのではないかと疑った場合には、現在地がわかれば事足ります。
そして、そういう場合がほとんどなのです。
そんな時には、認証を必要としないスマートウォッチの地図画面をチラ見するだけで十分と思います。
さらに、厳冬期の登山や豪雨の中での登山など、厳しい自然条件の下でも確実に動作してくれないと困ります。その点、ガーミンはエベレスト山頂でも水深100mの深海でも動作保証されているので安心です。
いや、登山だけでなく、健康管理も大事だろう。アップルウォッチには医療器具認定の心電図測定機能があり、正確さを欠くが血中酸素飽和度も測定できるので、コロナに感染した疑いのある時など心強いだろう、という意見もあると思います。
でもこれ、本当に必要なのかなあ?
- 日常生活で心電図が測れたとして、心臓に問題を抱えていなければ関係ないのでは?
- 血中酸素飽和度もコロナに感染しなければ要らないのでは?
- それより、アスリート的にはガーミンのVO2max(最大酸素摂取量)測定機能の方がありがたいのでは?
ちなみに有名マラソン選手のVO2max値はこんな具合です。私は40台と思います、多分。
しかし敵もさるもの(笑)、アップルウォッチでもVO2maxは測定できるようになったみたいです。やっぱり健康管理目的ならアップルウォッチが定番ですね。
さあどうする・・・?(笑)
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