政治的ユーチューバー
Twitterやfacebookなどの「ビッグテック」がトランプ一派の言論封殺に走ったため、それまで頼りにしてきた情報ソースがなくなってしまい、止むを得ず政治的ユーチューバーなるものの発信を当たってみることにしました。
先日のことです。
これまでユーチューバーと言えば個人が日常生活で経験した「ネタ」を動画で紹介するもの、くらいに思っていましたが、政治を解説するユーチューバーなるものがたくさんいることを初めて知りました。
中を見ると、ユーチューバー本人がカメラの前にいてニュースや論点をしゃべる形式がほとんどです。中にはディスプレイや紙を使ってポイントを表示しながらしゃべる人もいますが、多くはただしゃべるだけ。
これに私はイラッとしています。
なぜなら、文章だと斜め読みができ、読みたい箇所だけ念入りに読むことができますが、おしゃべりだと全部終わりまで欠伸を噛み殺して聴かなければなりません。それも必ずしも見ていたい顔をしているとは限らず、ユーチューバーによっては顔を背けながら聴かなくてはならないのが困ります。
そして、大半の「記事」は聞くに堪えない幼稚で独断的な内容が多く、本当に時間の無駄でした。
今回の米大統領選のようなビッグイシューだと、私のように情報を求めてアクセスする人が多いようで、それを目当てにどこかから情報を仕入れてそれを垂れ流し広告収入目的で発信している人が大半ではないかと感じました。だから彼らは決まって「チャンネル登録をよろしく」と言います。
アクセス数稼ぎが目的ということです。
何時間もかけてそんな人たちの相手をしてきたかと思うと腹が立ちます。
もう一つ、そこにコメント(感想)を投稿している人たちが、これまた輪をかけて幼稚だと思いました。
トランプ支持系のチャンネル(と言うの?)だと、トランプさん頑張って、応援してます、負けないでください・・・といった類の毒にも薬にもならない「クソコメント」が山ほどつきます。
何なの、この人たち?
さらに、怪しいカルト思考が絡んでいるものも散見しました。
「これからご紹介する情報は上の方の了解をとってあります」というので何かと思っていたら、上の方とは宇宙人だったりします(笑)。
比較的良質と思われたチャンネルでも、ある日、このグループの予想がほぼ全て当たってきたのは、超高速の量子コンピュータを使ってシミュレーションしているからだ、と大真面目に述べているのを聞き、ドン引きしたことがあります。
というわけで、玉石混交という言葉がありますが、政治的ユーチューバーのほとんどは石の方だと思いました。
比較的まともと思ったのは
- 及川幸久:この人、幸福実現党の議員さんですが、意外とまとも
- くつざわ亮治:豊島区議だそうですが、ハチャメチャな喋り方の割には言ってることがまあまあ
他は許容できませんでした。
なお、ニュースサイトとしては
- Total News World:海外ニュースを機械翻訳で紹介、親トランプ系
- 大紀元:法輪功系の反中共ニュースサイト
- 虎ノ門ニュース:保守系政治解説サイト、出席者次第
などが情報収集には役に立ちました。
案外今回の言論封殺を機に、メディアの世界に大きな変動が起きるかもしれないと、個人的には思っています。
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