フェイク
昨日のシンプソンズは楽しめていただけたでしょうか。
反応がなかったので(ないと思ってた)、種明かしします。
アラブの王様のでてくるのは、もちろんフェイクです。
日本のサイトでは、あれがフェイクと指摘するものは見あたりませんでしたが、米国のサイトを探していたら、abcの報道番組で指摘しているのが見つかりました。
英語のニュースなので聞きづらかったですが、要するにあれはサウジアラビアであった実際の会合の後でシンプソンズの制作チームがショートムービーを作ってfacebookに流し、それを誰かが2002年に放映されたと偽って拡散したものだそうです。
2002年に放映されたかどうかはDVDを検証すればわかるはずですが、誰もそうしなかったか、誰かがそうしてフェイクだと主張したが反論の声にかき消されたか、そんなところでしょう。
他の映像についてはわかりませんが、多分最初にご紹介したエスカレーターの映像もフェイクと思われます。エスカレーターの角度、天井の模様、手を振った後親指を立てる仕草、群衆の持っているカードの落下シーンなど、すべて揃うということはあり得ませんから。
カマラハリスの予言映像は、服の色が同じなのは昔から民主・共和両党の間を表す色として紫が対立の解消目的で使われていたことから、むしろ「必然」の一致と思われます。パールのイヤリングとネックレスはありふれたものなので偶然かもしれません。つまりこれはおそらくフェイクではなさそうです。
というわけで、あまりによく似ているものはフェイクの可能性が高いと思って良さそうです。
この事例から学べるのは次の諸点です。
- 海外のケースは、日本語のサイトを探しているだけでは(フェイクの指摘が)見つからないことがあるので、広く検索する必要がある
- ソースを確認してから発信するメディアの情報は、鵜呑みにはできないが、SNSの匿名情報より信頼性は高い
- 不確かな情報は、できるだけ一次情報(シンプソンズの例ではDVDなど)に当たって確認するべきである
SNSの普及により容易にフェイク情報が拡散する現代では、流れてきた情報に反射的に反応するのはやめて、一呼吸入れてからその中身を吟味する癖をつけると良いと思いました。
今日はジムに行き、いつものトレーニングをしてきました。先週はきつかったけれど、今週は少し慣れたように思います。でも、昨日大量に唐揚げを食べたせいか、体重は横ばいでした。
夕食はおでん。
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